はじめに 本文中では、日本道路協会から発行されている「道路構造令の解説と運用(平成27年6月)」のことを、「解説と運用」と略して記しています。また、添付の縦断図は「横1:縦5」となっています(縦方向に5倍大げさに書いています)。 本記事の概要 VCL(いわ…
はじめに 日本道路協会から発行されている「道路構造令の解説と運用(平成27年6月)」のことを、以下の文中では「解説と運用」と略して記します。 さて、平面線形の最小曲線長について、「解説と運用」P.325では以下の通り規定されています。 ①道路交角が7°以…
はじめに 道路線形において、縦断勾配の変化点には縦断曲線(バーチカル)を設置します。 その縦断曲線に関しては基本的には「特例値」は規定されていないのですが、ある「唯一」のケースに限り「特例値」が認められており、ここではそれについて解説致します…
はじめに 本文中では、日本道路協会から発行されている「道路構造令の解説と運用(平成27年6月)」のことを、「解説と運用」と略して記します。 さて、「解説と運用」のP.523のインターチェンジの形式の解説において、「集約ダイヤモンド型」と「平面Y型」につ…
はじめに 本文中では、日本道路協会から発行されている「道路構造令の解説と運用(平成27年6月)」のことを、「解説と運用」と略して記します。 主旨と結論 「解説と運用」P.293によれば、同方向の曲線に挟まれる「短い直線」はブロークンバックカーブと呼ばれ…
はじめに ここで述べる内容は、全て日本道路協会から発行されている「道路構造令の解説と運用(平成27年6月)」に準拠した話となります。以下、「解説と運用」と略して記します。 概説 平面線形で採用した曲線半径に対して規定の片勾配を付すことが出来る場合…
はじめに ここで述べる内容は、全て日本道路協会から発行されている「道路構造令の解説と運用(平成27年6月)」に準拠した話となります。以下、「解説と運用」と略して記します。 さて、クロソイドに関して、本線(高速道路や一般道路)の場合は、 ・「解説と運…
意識せずに「標準幅員」では無くなってしまう ここで述べる内容は、全て日本道路協会から発行されている「道路構造令の解説と運用(平成27年6月)」に準拠した話となります。以下、「解説と運用」と略して記します。 さて、インターチェンジのランプは「ランプ…
主旨と結論 本線とランプの路肩幅員が異なる場合、そのつなぎ目に位置する変速車線(ランプターミナル)の路肩幅員は、どちらと合わせるべきでしょうか? 特にランプ路肩のほうが本線路肩よりも広い場合、変速車線の路肩幅員を広いランプ路肩幅員に合わせてし…
はじめに インターチェンジのランプターミナルにおける変速車線の形式には「直接式」と「平行式」があります。 加速車線には「平行式」が採用されることが多いですが、逆に減速車線のほうは「直接式」が多く採用されます。 下図は減速車線に関して、上段に「…
はじめに 道路設計において平面線形を計画する際の、最も基本的な項目の一つに「最小曲線半径」があります。設計速度に応じて「最大ではどれだけの急カーブまで許されるか」という規定となります。 その規定値には標準値の他、「やむを得ない」事情がある場…
はじめに 下図のように、クロソイドの無い単曲線で、半径(下図ならR=50m)と曲線長(下図ならL=30m)が分かっている際に、その交角θを算出したい時があります。 例えば今回の例(上図)は小さな半径ですが、もっと大きな半径では普通にクロソイドを省略します。か…
はじめに 道路設計における平面線形に関して、直線と円曲線の間にはクロソイド曲線(緩和曲線)を設置します(直線と円曲線をクロソイド曲線で接続する)。下の図(1)では、直線(R=∞)と円曲線R=200をクロソイドA=200で結んでいます。 ただし円曲線の半径が大きい…
はじめに 道路設計において、直線部など「片勾配を付さない区間」には、排水上必要な最小勾配である「標準横断勾配」を付します。 さて、道路構造令(の解説と運用)では、この「標準横断勾配」の値は1.5%の場合と2.0%の場合があり、その使い分けは明確に規定…
はじめに 道路設計において、片勾配が変化する箇所ではその「すり付け率」を算出しますが、それを算出する際において「車線幅員のみ勘案しているケース」と「車線幅員+側帯(もしくは側帯相当幅)を勘案しているケース」の両方を見かけますが、どちらが正しい…
はじめに 道路設計において、半径の小さな曲線部においては下図のように「曲線拡幅」を行います。 直線部(拡幅なし)を上段、曲線部(拡幅あり)を下段として並べて断面図を書くと下図の通りですが、曲線部の拡幅の仕方について、左の図のように「両側拡幅」と…
はじめに 道路の縦断線形の勾配変化部には、縦断曲線(バーチカル)を設置します。 下図のように、前後の同方向のバーチカルに挟まれた「短い直線」が存在するような線形は「ブロークンバックカーブ」と呼ばれ、「好ましくない線形」とされています。日本道路…
はじめに 道路の縦断線形の勾配変化部には、縦断曲線(バーチカル)を設置します。 各種照査等で、そのバーチカルの途中の点において、そのポイントの勾配は何パーセントなのかを知る必要があるケースがあります。 ここでは、その「バーチカル途中の接線勾配の…
はじめに 通常のクロソイド曲線は「直線と円曲線を接続するもの」ですが、卵形クロソイドは「大円と小円を接続するもの」となります。これの内容を詳しく説明します。 なお、日本道路協会から発行されている「道路構造令の解説と運用(平成27年6月)」のことを…
はじめに 道路の平面線形において「好ましくない線形」の一つに、「ブロークンバックカーブ」というものがあります。今回はこれに関する、実際の線形設計においての留意点などを述べるものとします。 なお、日本道路協会から発行されている「道路構造令の解…
はじめに 道路の平面線形において、緩和曲線(直線と円曲線を接続する部分)にはクロソイド曲線を使用します。 ここでは、私が「クロソイドのパラメータは問題が無い範囲において、出来るだけ小さめに抑えたほうが良い」(すなわちクロソイド区間の延長は短めに…
立場は明かさないが(今まで色々変わっている)、私はずっと「道路設計」の仕事をしている。詳細設計(工事の直前の段階)よりかは少し上流側の仕事が主で、道路の基本的な線形を決める(平面線形や縦断線形、片勾配計画や視距の拡幅など、幾何構造全般を決定する…